ロバート・N・ペック「続・豚の死なない日」は素晴らしい!
家の周りの田に水が入れられ、
蛙の声が日に日に大きくなっています。
今日はこの本を紹介します。
正編の内容に触れます。
続編の内容にも少し触れます。
青字は引用です。
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続・豚の死なない日 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
著者:ロバート・ニュートン・ペック |
正編は、
父が亡くなり、
13歳の主人公ペックと、母、伯母の3人が
借金のある農場に残されたところで
話が終わりました。
この続編は、
一家を支えるべく、
学校も休んで農場の仕事をする
少年ペックが描かれます。
そこに襲いかかる、
旱魃による凶作、そして世界恐慌。
旱魃による凶作で
ペックの一家と周辺の農家は疲弊していきます。
ある日、ペック家の3人は、
カラカラに乾いてしまったトウモロコシのために、水を汲みます。
「バケツ一杯の水で一本のトウモロコシの芽にたっぷり(p92)」と。
何度も何度も、日が暮れるまで、
誰も音を上げることなく、
丘の下の小川から、
バケツの水を運び上げる3人…。
伯母さんは
「くたびれた縫いぐるみの人形のようにぐったり(p96)」して、
お母さんは
「くすんで、灰のようになって(p99)」しまうほど働いたその夜、
ペックは
「生まれてから今まで今日ほど神様に感謝したことはなかった(p95)」と思う。
母と伯母が寝た後、
ひとりで夕食の皿を洗うペック。
美しく、力強いシーンでした。
この小説は、正編、続編共に、
ものごとがどうしようもならなくなった時、
人生を自分でコントロールできなくなった時、
そんな時にも感謝することができる人びとを
描いていると思います。
そして、
厳しさ、寂しさと同じくらい、
ユーモアに溢れた、
素晴らしい本でした(特に続編)。
原文は知りませんが、
日本語訳の文章は簡潔で味わい深く、
心地よかったです。
主人公がシェーカー教徒というのも、
絶妙だったと思います。
以前、題名は忘れたのですが、
シェーカーの思想、
そこから生まれる家具や家、
生き方についての本を読んだことがあったので、
なおさら興味深かったです。
これを出版し続けている白水社にも感謝します。
古本で買ってごめんなさい。
Amazon.co.jpは便利ですね…。
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コメント
以前、正編は読んだ事があるのですが、続編は読んだ事がなかったのです。
今、この記事を読んで少しでも味わえてよかったです。
ありがとうございました
投稿: ごうくん | 2009年5月 4日 (月) 10時35分
ごうくんさん、コメントありがとうございます。
続編は本当に面白かったです。
読んで損はないと思いますよ。
投稿: fu-pe | 2009年5月 6日 (水) 20時22分