デフォー「ロビンソン・クルーソー」
今日はこの本を紹介します。
青字は引用です。
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ロビンソン・クルーソー〈上〉 (岩波文庫)
著者:デフォー |
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ロビンソン・クルーソー (集英社文庫)
著者:ダニエル デフォー |
なお、僕は旺文社文庫(古本)で読みました。
有名ですが一応内容を紹介します。
イギリスの中流階級に生まれた主人公が、
父親や周囲の反対を押し切って船乗りとなったが遭難し、
孤島で28年生き延び、イギリスに帰ります。
確かに孤島でのサバイバルも描かれていますが、
それよりも、主人公による自分観察、
心の動きの描写が多かったです。
その中には、日々の生活についてのことと共に、
自分の宗教、キリスト教について、神についての考えが
大きな割合を占めています。
島に流れ着いた後、
主人公が初めて本気で聖書を読み、回心していく、
その様子がこの本の主題の一つです。
解説に、
「貨幣とか物の価値、また輸入輸出の問題は当時の人々の間にしきりに論じられていたことで、そういうトピックが想像物語である『ロビンソン・クルーソー』の中にいろいろな形で持ちこまれ、孤島における孤独な生活の中において新しい角度から見られるのである(P411)」
とある通り、
絶海の孤島で、何に価値があるのか、というのも、興味深いテーマでした。
全体に対する感想としては、
忘れられていく古典、という気がしました。
現代の日本人と比べると、
クルーソーは十分自然児で、
銃を扱えるし、
穀物を育てることも出来るし、
山羊を家畜として飼う方法も、さばく方法も知っている。
僕たちはクルーソーに自分を重ね合わせることが出来ない。
また、キリスト教的神に対して反感のある人は、
読み進めることが出来ないと思います。
さらに、時代的制約とも言える、
人種差別、性差別的な文章もかなりあります。
故に、「ロビンソン・クルーソー」は、
“読まれない古典”になっていっているような気がしました。
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